セイバーメトリクス 【応用編】

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前回は、セイバーメトリクスの簡単な指標を説明しましたが、

今回は、少し難しいセイバーメトリクスについて解説します!

 

と言っても野球コアなファンや、データを見るのが好き!という方だと最低限聞いたことのある指標の解説となると思います。
かなり複雑な指標は今回は、除いております。


でも、指標も数多くたくさんありますし、この指標はどうなの?どういう意味?って個人的に思う指標などが人それぞれあったりすると思うんです。ですのでなかなか内容まで把握されている人は少ないと思いますので
解説させて頂きます!

 


私自身もすべての指標を把握出来ていませんし、これなんだったけ?って思うこともありますので、時々調べたりしています。
また、忘れた時にこちらの記事を見て参考にして頂ければと思います。

 

  目次

 

打者指標 

☆RC


個々人の得点能力(得点数)を表す数値です。

例えばRC70であれば、70得点を生み出したということになります。
当然数値が高い方が評価は高くなります。

 


☆指標デメリット

 

得点は、打数の多いと必然的に得点も増えてきます。
打順が1番の打者と8番の打者では、年間で大きく打席数が変わるため打席数が多い選手が有利で少ない選手が不利になる指標となります。

 


☆計算式

 

RC = {(A+2.4×C)×(B+3×C)÷(9×C)}-0.9×C

 

A = 安打+四球+死球-盗塁死-併殺打
B = 塁打+{0.24×(四球-故意四球死球)}+0.62×盗塁+{0.5×(犠打+犠飛)}-0.03×三振
C = 打数+四球+死球+犠打+犠飛

 


計算式は、複雑すぎますね・・・
こういった複雑な計算式で、選手の得点能力を実数に近くなるように作られています。
チームの打者全員のRCを足すとチーム得点をほぼ同じくらいになるようになっています。

ただこの数値では上記で説明したデメリットが存在するので、より平等となる指標があります。

それは下記の指標です!

 

☆RC27


1番から9番まで同じ打者で打線を組んだ場合の得点能力を表します。
RCをアウトの数で割り、1試合分のアウト数27をかけます。

 

☆計算式

 

RC27 = RC÷(打数-安打+盗塁死+犠打+犠飛併殺打)×27

 

打席数が異なる打者のRCを比較しやすいようにしてあります
この数値であれば打順に左右されないので、より正確な数値となりますね!

 

IsoP


打者の長打力を表す指標です。

打率が低い打者でも、長打さえ出ていれば指標も高く出るケースがあるので、純粋な
長打力を計る目的で使われるものとなります。

 

☆計算式

 

IsoP = 長打率-打率  または  IsoP = (塁打-安打)÷打数

 

ヒットが全てシングルヒットなら数値は0となります。
平均は.130くらいです。

 

IsoD


四死球での出塁の多さを表す指標です。
ヒットによる出塁数をマイナスするため、ヒットを打たずしての出塁能力を表します。

 

☆計算式

 

IsoD = 出塁率-打率

 

平均は.060くらいです。

 

☆BABIP


本塁打を除くフェア打球がヒットとなった確率です。

BABIPは運の良さを表す数値とも言われています。

 

なぜなら、

 

フェアゾーンに飛んだ打球がヒットになるかどうかは、投手や打者の能力だけで決まりません。
強烈な打球が野手の正面に飛んでアウトになったり、当たりが悪くとも、守備シフトの間を抜けてヒットとなることもあります。野球ではよくあることですね。
こういったことがあるため、そのように運要素が強いと言われます。

 

☆計算式

 

BABIP = (安打-本塁打)÷(打数-三振-本塁打犠飛

 

.300くらいに落ち着くと言われています。
年度によってばらつきもあるそうなので1年での成績ではあまり参考にならないそうです。

 

投手指標

 

FIP


味方の守備力に依存しない、本塁打・与四球・奪三振から「守備から独立した防御率」を評価する指標。


逆に言えば、投手の責任としては本塁打・四球・死球の3つに限られるということです。

 

☆計算式

 

FIP = (13×被本塁打+3×(与四球-故意四球+与死球)-2×奪三振)÷投球回+C


※Cは「リーグ平均防御率-(13×被本塁打+3×(与四球-故意四球+与死球)-2×奪三振)÷投球回」


平均は3くらいです。

 

QS・K/BB・WHIPについては前回の記事で解説していますので下記をご覧ください 

www.yakyu-datastream.com

 

守備指標

 

☆RF


守備者の9イニングあたりの関与数です。
多ければ多い程、守備範囲が広い選手という評価です。

 

例えば、

 

【A選手】1試合に4個のアウトを捌くセカンドの選手

【B選手】1試合に5個のアウトを捌くセカンドの選手

 

当然、B選手の方が優秀です。

 

ただ今までは、守備率が高い選手が評価されていましたが、
このRFでは、積極的にアウトの取れる、守備範囲の広い選手を表し評価するという指標です。

 

☆計算式

 

RF = (刺殺+補殺)/守備イニング×9

 

※ただし、日本では、計算に必要な守備イニングのデータが手に入らないという致命的な問題があります。

 

 

☆UZR

 

守備の貢献を同じ守備位置の選手の平均と比較して得点化した指標です。
UZRの数値が高い方が、守備力が高いということです。

 

例えば、

 

UZRが20の遊撃手がいたとすると、他の平均的な遊撃手より20点失点を減らしたこととなります。

 

続いては、総合指標

 

 

☆WAR


走攻守投の貢献度を総合的に評価する指標です。
代替というように、レギュラー選手が試合に出ないときに出る選手と比較してどれだけ
勝利を増やしたかを表します。

 

例えば、

 

WAR5の選手の場合、その選手が出場する場合と、代替の選手が出場する場合を比較すると、前者の方が勝利が5つ増えることを意味しています。

 

※デメリットとしては、明確な計算式がないことです。

まだまだ発展途上な指標ではありますが、メジャーでは親しまれています。

 


ピタゴラス指標


チームの得点数と失点数から期待される勝率を計算します。
勝利と敗北は、得点と失点の2乗に比例するという統計的な法則を表しています。

 

☆計算式

 

ピタゴラス勝率=得点の二乗÷(得点の二乗+失点の二乗)

 

こちらも前回まとめた記事がありますので、気になる方はご覧ください。

www.yakyu-datastream.com

 

まとめ

 

今回は、比較的有名な指標を説明しました。
これ以外にも様々な指標は存在しています。

野球を楽しく見ていく上でぜひ、参考にして頂けるといいなと思います。